「クリエイター祭り」オリジナル音楽アニメを制作|楽曲制作からアニメ完成までの制作記録

うめきたグラングリーン大阪の文化施設VS.で開催された『Creatism Junction(「クリエイター祭り」特別版)』にて、イベント上映用のオリジナルアニメを制作しました。

今回制作したのは、オリジナル音楽アニメです。
既存曲に映像をつけるMV形式ではなく、作詞・楽曲制作の段階から企画を立ち上げ、TVアニメOPのような構成を目指して制作しました。

構成としては、TVアニメのOP映像のように、
・キャラクターが楽曲に合わせてダンスするパート
・世界観や感情を見せるストーリーパート

を組み合わせた作品になっています。

単なる「曲付きアニメ」ではなく、
音楽・キャラクター・映像演出を一体化した短編作品
として制作しました。

この記事では、企画から完成までの流れや、制作時に意識したことについてご紹介します。

【クリエイター祭りとは】
大阪を中心に開催されている関西最大級のクリエイター交流イベントです。
従来の「固いセミナー」や「お堅い名刺交換会」とは異なり、立場や職種、キャリアを問わず、様々なクリエイターが「悩み」を相談し合い、解決のヒントを得るための参加型イベントとなっています。
2025年はクリエイター祭り10周年記念の特別版として、うめきたグラングリーン大阪の文化施設VS.で開催された『Creatism Junction』が開催されました。

目次

最初に考えたのは「アニメOPのような高揚感」

今回の作品では、最初から「TVアニメのOPのような映像」を目指していました。

TVアニメOPは、ストーリーを説明する映像ではなく、“感情を先に体験させる映像”だと思っています。
本編を知らなくても「この作品気になる」と思わせる、あの圧縮された高揚感が好きで、今回もそれを目指しました。

アニメOPには、数十秒〜1分半程度の短い尺の中で

1.キャラクターの魅力を見せる
2.世界観を伝える
3.曲でテンションを上げる


という独特の役割があります。
そのため今回は、

ダンスによるライブ感
ストーリー性を感じるカット
サビで一気に盛り上がる構成

を軸に、映像全体を設計しています。

また、イベント上映作品ということもあり、
「通りがかりでも目を引く映像になるか」
についてはかなり意識をしました。

作詞から音楽アニメの世界観を組み立てました

今回の作品はオリジナル楽曲だったため、まず歌詞制作からスタートしました。
映像ありきではなく、
クリエイター祭りに来場したクリエイターに伝えたいテーマ
を整理しながらまずキーワードをブレストしていきます。

キーワード
・3年後の未来
・悩み爆発
・次のステージ
・知らないはリスク 
・20%成長
・作ることが生きがい
・クリエイターよワガママになれ

さらにキーワードを整理し、歌詞の構成を作っていきました。

『くりえいてぃぶはっぴー音頭』     作詞/フルカワカナコ

さぁ、いまつくろうぜ
クリエイター!
ことし  一番の
おまつり さわぎさ
創ることが 好きなんだ
そうさ!
未来をつくれ
クリエイティブ ハッピーライフ

アレ、やりたいな
コレ、つくりたいな
あふれる  やるき 熱意
さきおくり
実績が ないから?
自信がついてから?
それっていつごろ
そろうの?

立ち止まってるの?
諦めちゃってるの?
ボクらの 想像 希望
無限大
迷ったらオレンジ
手札 そろえたら
わがままくらいが
ちょうどいい
ポートフォリオつくっちゃって
お気にの名刺ならべちゃって
いま未来
切り開け

さぁ、いま立ち上がれ
クリエイター!
ふあん なやみ
吹き飛ばして!
やりたいこと やっていいやん
そうさ
なやみ ばくはつ
ク リ エ イ テ ィ ブ ハ ッ ピ ー ラ イ フ

おっおっおー おっおっおー(かけ声)
アゲようモチベーション 飛び込めオーシャン
おっおっおー おっおっおー(かけ声)
創りまくれ EGA☆KI☆MA☆KU☆RE


ゆめって なんだ?
しあわせってなんだ?
自分の 人生 未来
わからない
納期はきついし
才能もないし
毎日  悩んで
ばかりだ

このままで いいの?
いいわけないよ
それなら 相談 しましょか
お祭りで!
知らないはリスク
一歩 踏み出そう
理想の 世界が
みえるさ
人見知りだって 大丈夫
みんなが悩める クリエイター
次の舞台
見極めて!

さぁ、いま動き出せ
クリエイター!
出会い 期待
待ちきれない
えらんだものを
正解に しよう
みんな つながれ
ク リ エ イ テ ィ ブ ハ ッ ピ ー ラ イ フ

おっおっおー おっおっおー(かけ声)
アゲようモチベーション 飛び込めオーシャン
おっおっおー おっおっおー(かけ声)
創りまくれ EGA☆KI☆MA☆KU☆RE

さぁ、いま立ち上がれ
クリエイター!
ふあん  なやみ
吹き飛ばして3年なんて あっというま
だから
可能性を しめそう
もういっかい

さぁ、いまつくろうぜ
クリエイター!
ことし  最高の
おまつり さ!
創ることが 大好きなんだ
そうさ!
未来をつくれ
ク リ エ イ テ ィ ブ ハ ッ ピ ー ラ イ フ

おっおっおー おっおっおー(かけ声)
アゲようモチベーション 飛び込めオーシャン
おっおっおー おっおっおー(かけ声)
創りまくれ EGA☆KI☆MA☆KU☆RE

そうして、できあがった歌詞をもとにストーリーパートでは、

キャラクター同士の関係性
感情の流れ
映像で見せたい場面

を意識した絵コンテを制作していきました。

逆に、ダンスパートでは細かな説明的な場面を入れすぎず、
勢いと感情で引っ張れる余白
を意識した構成としました。

音楽アニメの作曲は外部クリエイターへ依頼

作詞完成後、作曲は外部クリエイターの方へ依頼しました。

今回かなり重視したのは、
ダンス映像として気持ちよく動かせるか
という点です。

単に聴くだけの楽曲ではなく、

  • リズム変化
  • サビの盛り上がり
  • ブレイク
  • 音の抜き差し

など、映像演出と噛み合うことを前提に制作を進めています。
完成した楽曲を聴いた段階で、

「ここはダンスを強く見せたい」
「ここはストーリーカットを差し込みたい」

といった映像アイデアがかなり具体的に固まりました。

ダンスパートのアニメーションで意識したこと

今回の作品の特徴のひとつが、キャラクターのダンスパートです。

ダンスアニメーションでは、

  • 振付
  • シルエット
  • リズム感
  • 重心移動

によって印象が大きく変わります。
そのため、プロのダンサーに依頼して振り付けを作っていただきました。

特に今回はイベント上映作品だったため、
“一瞬見ただけでも動きが気持ちよく見えるか”
を意識しました。

また、全身を常に細かく動かすというより、

ポーズをしっかり見せる
決めカットを作る
音楽に合わせて緩急をつける


ことで、映像として印象に残るダンスを目指しています。

TVアニメOPでも、「ずっと動いている」より、
“止め絵や決めポーズが強く印象に残る”
ことが多く、映像の気持ちよさに繋がると考えています。

ダンスパートだけを切り抜いたショート動画も作りました

ストーリーパートのアニメーションについて

ダンスパートだけだとPV的になりすぎるため、今回はストーリー性を感じるカットも挿入しています。

具体的には、

  • 登場キャラクターの関係性
  • クリエイターにとってよくある問題
  • 世界観を想像できる場面

を断片的に見せる構成にしました。

TVアニメOPでも、本編を直接説明するというより、
“印象的なカットを積み重ねて世界観を感じさせる”
演出が多いと思います。

本アニメでもャラクター同士の関係性を“説明”ではなく、
“空気感”で伝えたかったため「歌詞から連想されるシーン」くらいのバランスを意識しました。

絵コンテで「音楽と映像の同期」を設計

楽曲完成後、絵コンテ制作を行いました。

今回かなり重視したのは、

  • 音楽の盛り上がり
  • ダンスの見せ場
  • ストーリーカットの差し込み

のバランスです。

Aメロ登場人物、世界観紹介
Bメロ感情の変化を見せ
サビダンスを大きく展開する

など、曲構成と映像構成をリンクさせています。

また、音ハメも多用していますが、単純にリズムへ合わせるだけではなく、
“視線誘導として気持ちがいいか”
をかなり意識しました。

手描きの絵コンテ

オリジナルアニメ制作の限られた工数で「見せ場」を集中

今回は個人制作に近い規模だったため、すべてをフルアニメーションにするのではなく、

「どこに作画リソースを集中するか」

をかなり考えながら制作しています。
特に、

ダンスの決めカット
サビ
感情が動く場面

には作画密度を寄せています。
逆にあえて静止させたり、カメラ演出を使うことで、映像全体の緩急も作っています。

短編アニメでは、

“全部をまんべんなく頑張るより、印象に残る場所を作る”

ことが重要だと感じています。

作画リソースが集中しているシーン

絵コンテ制作やアニメーション工程については、こちらの記事でより詳しく解説しています。

アニメ制作の流れ・期間・費用を解説について

音楽アニメをイベントで上映して感じたこと

会場では通りすがりに映像を見る人も多いため、サビで一気に画面密度を上げ、途中視聴でも印象に残る構成を意識しました。

実際にイベント会場で上映してみると、

  • ダンスシーンで視線が止まる
  • サビで空気感が変わる
  • ストーリーカットで「どういう作品なんだろう?」と興味を持ってもらえる

など、会場ならではの反応を見ることができました。
特に音楽アニメは、

“音と映像を同時に体験する作品”

なので、大画面・大音量環境との相性がかなり良いと感じました。

おまけ

イベント終了後にこっそりイベントスタッフの前で、メインの大スタジオの方でもアニメを上映していただきました。

クリエイター祭り主催、株式会社クリエイティブユニバース代表の樫本祐輝さんに感謝。
いつかは自分のアニメーションでイベントのメインを張れるようになりたいです。

まとめ

もう一度アニメ全編をどうぞ

今回のイベント上映用音楽アニメでは、短い尺の中で、音楽・キャラクター・物語の断片を圧縮して見せるTVアニメOPの表現が昔から好きで、作品でもその感覚を目指しました。

作詞
楽曲制作
ダンスアニメーション
ストーリー演出

を一体化しながら、会場の空気を熱くする構成を目指して制作しました。

短い尺の中でも、

キャラクター性
世界観
音楽との一体感

を感じてもらえる作品になるよう意識しています。
今後も、音楽とアニメーションを組み合わせた会場を盛り上げるアニメを作っていきたいです。


音楽とアニメーションを組み合わせたオリジナル作品制作や、イベント上映向け映像などのご相談も承っています。

制作工程は費用感についてはこちらの記事で詳しく解説しています

その他のアニメーションの制作実績

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